焼き物の街、長崎県波佐見町で、“陶磁器のリサイクル”で生まれた新たなブランド米『八三三米(はさみまい)』が発売されることになりました。

八三三米(はさみまい)と名付けられたお米です。
町内14の窯元がつくった新作のご飯茶碗とセットで販売されます。


16日、町内の古民家に関係者が集まり、新米が披露されました。


このお米、陶磁器リサイクルの一環で生まれました。


山口記者:
「こちらが陶磁器を作る際に使われる石膏の型枠です、これを粉末にして再利用します」


石膏でできた型枠は、陶磁器を作ったあとは廃棄物となり、波佐見町では年間およそ700トン発生しています。


粉末にして畑などに撒くと、土壌改良材になることがわかり、今年初めて町内の田んぼで食用米を栽培。『窯業』と『農業』の“地域内循環”です。


波佐見陶磁器工業協同組合 太田 一彦 理事長:
「まずは工業組合の皆さんが、しっかりとした意識を持ってリサイクルに回す。さらに波佐見全体でこういうことを進めていきたいと思っています」


『八三三米 くらわんかセット』は、米2合と茶碗・箸置きのセットで2,970円。
茶碗は14種類の中から好きな柄を選べます。
今月24日から観光協会などで発売されます。