随意契約の政府備蓄米の販売が4日から長崎県内でも始まりました。販売されたのは2022年産の古古米で、販売開始から約1時間で売り切れるなど消費者の需要も高まっているようです。この古古米・古古古米をより美味しく食べる方法を日本米穀商連合会(日米連)が主催する「お米マイスター」の一人に話を聞きました。

話を聞いたのは廣瀬米穀店(長崎市)の廣瀬健司さんです。廣瀬さんによると、一般的に古古米・古古古米は精米後に表面の酸化が進みやすく、ものによってはざらつきがあったりするため、通常より洗米の回数を増やした方がいいということです。

その上で、古古米・古古古米を白米で美味しく食べるには、炊き方に工夫が必要だといいます。

その一つが「浸水時間」です。通常、米の適正な浸水時間は夏場が30分、冬場は1時間程度とされていますが、古古米・古古古米の場合はプラス30分~1時間することで新米と比べ少ない水分を補うことができるということです。

もう一つが「少量の日本酒」。廣瀬さんによると、炊く直前に米2合あたり小さじ1杯程度の日本酒を加えることで、炊きあがりのふわっと感や風味、甘みが増して白米でも美味しく食べられるということです。なお、日本酒のアルコール分は炊飯の過程でとんでしまうため、子どもが食べても問題ないということです。

工夫次第でより美味しく食べられそうな古古米・古古古米。ですが、そのまま炊いてもカレーライスや丼、お寿司用に酢飯などでは十分美味しく食べられるということです。