18日開幕した春のセンバツ高校野球、21世紀枠で出場する壱岐はいよいよ20日初戦に臨みます。大舞台での試合を前に、選手たちは19日大阪市内の球場で最終調整に臨みました。
岸アナウンサー:
「『壱岐から甲子園』を合言葉にいよいよ明日、高校球児の聖地、甲子園に乗り込みます。壱岐高校ナインです」

部員25人、全員が壱岐出身の野球部。島を旅立ってから10日が経ちました。普段はホームからレフトまでの距離が甲子園よりも30メートル短い学校のグラウンドで練習していますが、きょう(19日)は本番を意識した大きな球場で伸び伸びとプレーしていました。

岸アナウンサー:
「私が今いるのは大阪市此花区の野球場です。地図で説明します。玄界灘に浮かぶ壱岐からおよそ500キロメートル以上離れた甲子園から車で20分ほど南に下った場所です。大阪湾のUSJと万博会場のちょうど間、海のすぐ隣です。風が非常に強くて甲子園独特の浜風対策にはピッタリの会場と言えるでしょう」

選手たちは2時間ほどの練習で対戦校のエースが武器とする140キロ台後半の速球対策や、ランナーを置いての実戦形式に多くの時間を割いていました。けがや体調不良はなく、初戦への準備は万全です。

壱岐高校野球部 坂本徹監督:
「開会式を終えて、早く試合をしたいという選手たちが増えてきてますので、良い雰囲気で臨めるんじゃないかと思っています。応援してくださる方に壱岐高校らしい、はつらつとしたプレーを届けられるようにっていうのと、一緒に戦っているという思いで臨みたいと思います」
壱岐高校野球部 浦上脩吾主将:
「自分たちが小さいころからテレビで見てきた甲子園という舞台で行進もできましたし、あの舞台でプレーできるというのが一番楽しみですし、応援してくださる方々、壱岐の島民の方々全員で1勝を掴みとれるようにがんばりたいと思います」
壱岐の初戦は20日あす午後2時開始の第3試合、去年秋の近畿大会王者兵庫県の東洋大姫路と対戦します。