米の価格高騰を受け農林水産省は14日、政府の備蓄米を放出する方針を示しました。消費者や飲食店の反応、今後の米の価格の見通しは?
米が高い!
流通が滞っていることなどを背景に、去年の夏頃から続く米の価格高騰。市民は?

市民の声:
「もう滅茶苦茶上がってますね。5キロで前は2000円ちょっとだったのにきょう買ったら3900円で倍でした」

「手に届きにくい価格になってしまったと思ってます。金銭的な面で食べるのをあきらめることもあると思う」

「やっぱり必要なもの」
「子どももいるので買ってますね」
米の価格の指標となる「相対取引価格」。農水省の先月発表分をを見ると、長崎県産「にこまる」の去年12月の価格は、前の年の同じ月と比べ1.6倍以上になっています。
備蓄米放出
米の価格高騰をうけて、農水省は保管する備蓄米のうち21万トンを放出すると14日発表しました。集荷業者に対して売り渡す米は2024年産と23年産のもので、早ければ来月下旬にも小売店に並ぶということです。

市民の声:
「(備蓄米が)あんなにあるんですか!あんなにあるとね」
「ありがたいです」
「(価格が)どれだけ下がるかが楽しみです」
「前ぐらいの値段に戻ってほしいなと思います。お米大好きだもんね!」

飲食店は?
米の価格上昇に伴い大きな打撃を受けているのが飲食店です。長崎市に先月オープンしたおにぎり専門店。店主が出店の計画を始めたのは1年前で、その時想定していた価格とはかなり開きがあると言います。

おにぎし 大久保喜信さん:
「オープン直前になって価格が上がってきてしまって…。当初想定していた値段よりははるかに上がってます。倍以上はありますね」
おにぎり1個に対して茶わん1杯分のご飯を使う、大きなサイズが特徴で、店主は備蓄米放出による仕入れ価格の安定を願っています。
おにぎし 大久保喜信さん:
「うちとしても大変助かりますしおいしいお米をお客様にいっぱい出せますので期待は大変しております」