開業した西九州新幹線で起こった ”街の変化” や”列車に関する話題” などを伝えるシリーズ「新幹線がやってきた」
今回はJリーグの観戦や島原半島への移動拠点となる ”諫早駅” 周辺です。

新幹線開業の翌日、先月24日のJR諫早駅です。
ここはサッカーJ2、『V・ファーレン長崎』がホーム戦で使用するスタジアムの最寄駅で、多くのサポーターが新幹線を利用していました。


V・ファーレン サポーター:
「かもめに乗りたかったので乗ってきました。かもめが走り出して、長崎を日本にアピールしてほしい」
「勢いや流れが県全体で盛り上がっている。試合会場でも後押しになるんじゃないか」


駅からスタジアムにつながる通称『V・ファーレンロード』沿いにある商店街では、訪れた人たちへのおもてなしに力が入りました。

(駅からスタジアムに向かう客に声をかける茶販売店 店員)
「今日はつながりましておめでとうございます。”新幹煎茶(しんかんせんちゃ)” をきょうはお出ししています」

商店街では、『もう一度訪れたくなるような地域づくり』を目指しています。

お茶処しまだ 嶋田 祐子さん:
「諫早の街、駅周辺はいろんなおもてなしのサービスがあるんだなということで、また来ていただける、そういう街を目指しています」

JR諫早駅は私鉄の島原鉄道にもつながっており、利用客は、昨年度、県内で2番目に多く、通勤や通学などで1日に4千人以上が利用しています。
さらに新幹線開業で、在来線に加えて新幹線も乗り入れるようになりました。




駅ホームのアナウンス:「小浜経由、口之津、大屋行きです」

さらには駅の目の前には、バスターミナルが駅に直結するよう整備され、まさに交通の要衝となっています。

福岡から新幹線に乗車した客:
「(公共交通機関で)雲仙などに行くには、ここしか繋がる所がないので、いろいろ見て回りたい」

また、新幹線開業の日から運行が始まった列車があります。
観光列車『ふたつ星4047』です。

停車時間には官民が協力して地域の観光案内を配り、まちの魅力をPRしました。

大久保 潔重 諫早市長:
「諫早駅はまさに交通の要衝としての強みが増してくると思います。
これからまた島原半島と連携を取りながら、それぞれ素晴らしい物産とか食の宝庫でありますから、ぜひ連携していろんなことをやっていきたい」

島原半島の玄関口となる諫早市新幹線開業を機に、半島の3市との連携や観光資源の磨き上げが今後の課題となりそうです。