「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録から10年に合わせて、長崎市は人気オンラインゲーム「フォートナイト」とコラボした端島=通称軍艦島のステージを20日公開しました。

長崎港からおよそ18キロの海上に浮かぶ軍艦島。かつては炭鉱の島として栄え、日本の近代化を支えていました。全盛期には5,000人以上もの人々が暮らし、当時の東京の9倍の人口密度となっていました。

しかし、価格の安い海外炭の輸入や石炭から石油へのエネルギー革命の影響から端島炭鉱は1974年に閉山。従業員とその家族は次々と端島を離れ、3か月後には無人島となりました。
2015年に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つとして世界文化遺産に登録された軍艦島。世界遺産登録から10年となるのにあわせ、長崎市とHERITAGE DATABANKによる軍艦島の保存・利活用プロジェクトにおける取り組みが進められました。

これまでに制作された精巧な3Dスキャンデータをもとに、島の立入禁止エリアを含む軍艦島の“全島”を、オンラインゲーム「フォートナイト」の常設ステージとして公開するというもので、20日にステージが公開されました。

ゲームではステージの利用者数に応じて収益が還元されることになっていて、長崎市は得られた収益を端島の整備費用に活用する方針です。








