シリーズでお伝えしてきた「新幹線がやってくる」は「新幹線がやってきた」として、開業に湧く街の様子や変化をお伝えします。
今回は新幹線への代替わりと共に運行を終えた「特急かもめ」のラストランに別れを惜しむ人たちを取材しました。

西九州新幹線開業前日の今月22日。
長崎駅では特急かもめが走ってきた路線図を撮影したり、切符を買い求めたりする人たちが見られました。

「博多から長崎行の43号の切符なんですけど、これは絶対にもう二度と買えないものになってくるんでファイルに入れてとっておこうと思います」
「これは肥前山口行きのかもめのストラップです。なくなるのが悲しすぎて買ってしまいました。」

「最後にかもめを見に来ました」
県民の足として親しまれた特急かもめ。

特急かもめが長崎ー博多間の運行を始めたのは1976年。

平成に入ると開発して間もないハイパーサルーンが導入され従来型は再塗装されて赤いかもめにリニューアルされました。


1994年には黒いかもめ、2000年には赤との交代で白いかもめが登場しました。
宮木記者「最後の運転となる特急かもめの姿を見ようと多くに人たちが集まっています。」
伝えたいのは「ありがとう」

(警笛)「長崎、長崎です。ご乗車ありがとうございました」

「特急かもめ」が46年の歴史に幕を下ろしました。

車両基地に戻るまでのおよそ30分間多くの人が別れを惜しみました。

「仕事や何やらで年に何回もお世話になりました」
「有明海沿いの風景を見られないのかなと思ったらやっぱり寂しいですね」

「いざなくなるというのがここに着いても実感がわかなくて悲しいような寂しいような複雑な気持ちになってますね」
多くのファンに見守られながら長崎駅を後にした「特急かもめ」その名前は「新幹線かもめ」へと受け継がれ、さらなるスピードで走り続けます。