西九州新幹線の開業で幕を開けた長崎の3連休。
3連休の間、多くの人が行き交い、手応えを感じる商店がある一方、来県者からは”乗り換え方式に対する不満” も聞こえてきました。
久々に観光地らしい活気に包まれた連休中の長崎市内の様子を取材しました。
西九州新幹線開業に沸いたJR長崎駅です。

滋賀からの観光客女性2人組:
「大浦天主堂とグラバー園(に行きます)」

大阪からの観光客夫妻:
「大三東、いってきましたバッチバッチ黄色いハンカチの」

西九州新幹線開業記念と銘打ち3年ぶりに開かれた長崎郷土芸能大会。
出演団体が市内中心部を練り歩きながら郷土芸能を披露しました。
久々の祭り気分に加え、長崎独自の魅力が多くの人を惹きつけました。

名古屋からの女性(帰省客):
「こんな近くで見られるなんて。ありえないから。龍踊なんて目の前で見られたし。すごい良かったですー来て良かった」

来月、国の史跡指定から100周年となる出島では100周年と新幹線開業を祝うイベントを実施し、土曜日の入場者数は2200人超え。ゴールデンウィーク以来の多さとなりました。
今後も、定期的なイベントで人を呼び込む仕掛けを作ります。

出島運営管理事務所 高井 良肇 所長:
「色んなイベントを100周年に絡めて行っておりまして、これからもまた、10月・11月・12月、ずっと色んなイベント続きますんで」
大浦天主堂やグラバー園近くの南山手地区でも久々に、連休の観光地らしい風景が見られました。

フルーツガーデンアズタイム 碇 洋介 店主:
「全然違いますね、日常やっぱ今、修学旅行が主ですからね、大人方、少なくて。」
周辺の土産物店の中にはひっきりなしに訪れる客の対応に追われる店も。

清風堂グラバー坂店 今田 健介 店長:
「やっとなんかお客さんが来てるっていう。はい、感動ですね」
店頭では日傘を無料で貸し出し。
今後もおもてなしに力を入れたいとしています。
清風堂グラバー坂店 今田 健介 店長:
「観光客の方々が、このサービス1つでも、『また長崎に行きたいよね』って言ってもらえるような努力というか」
一方、観光客からは、新幹線のリレー方式についてこんな声も──
記者:また来たいなという気持ちになりますか?
大阪からの男性:
「ならないよ、なんでかって言ったら、繋がってないもん。
博多で乗り換え、武雄温泉で乗り換え、面倒くさいなぁって思います」
京都からの男性:
「(乗り換えは)確かにめんどくさいですわ。でも、あれね、慣れてきますよ。2回目・3回目ってなってきたら、『あぁ、しゃあないなぁ』て」
開業後、初めての3連休に活気づいた長崎の町。

JR九州によりますと、3日間で上下線合わせておよそ3万2千人が、新幹線かもめを利用したということです。