食べられたはずなのに元気に泳いでいる…⁉ニホンウナギの稚魚が魚に食べられ胃に入った後、短時間のうちに消化管内をバックでさかのぼり、エラのすき間から脱出していることが初めて明らかになりました。

明らかにしたの長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科の長谷川悠波助教、河端雄毅准教授らのグループです。

食べられたはずのウナギが泳いでる!

長谷川助教は学部4年生だった2020年度に、卒業研究としてニホンウナギの「捕食回避行動」の観察を始め、ウナギを食べるハゼの仲間の淡水魚「ドンコ」とニホンウナギの稚魚を同じ水槽に入れ、その攻防を観察していました。

その中で、食べられたはずのウナギが元気に水槽の中を泳いでいるのを発見!口の中から出てきた…??

どうやって生き延びたのかを探るため、長時間撮影可能な暗視カメラをすえ観察を続けた結果、食べられたウナギがドンコのエラ穴から脱出していることを世界で初めて突き止めました。【脱出成功率51.8%(54匹中28匹)】