長崎県の特産品「そのぎ茶」は、その品質の高さで全国的な評価を受けながら、十分な知名度を持っていません。地域の生産者たちは、SNSを活用した認知度向上や抹茶を使った新商品開発を通じてブランド化を推進しています。伝統と革新を融合させたこれらの取り組みは、地域の特産品を世界に広める可能性を秘めています。
【住吉光アナウンサー(以下:住)】長崎の暮らし経済ウイークリーオピニオン。今回のテーマは「そのぎ茶が好き! をかたちに」です。
平家達史NBC論説委員(以下:平)とお伝えします。
【平】よろしくお願いします。

【住】まず、お茶と長崎には深い関りがありますよね。
【平】お茶文化は鎌倉時代、栄西によって中国から平戸に伝えられ日本に広がったと言われています。幕末には、長崎の貿易商の大浦慶によって長崎から世界に日本のお茶が広められました。

大浦慶は茶葉を九州一円から買い付け、アメリカに輸出しました。
これが日本茶の輸出の先駆けです。
【住】そして今回取り上げるのが「そのぎ茶」です。これまでに何度も日本一に輝いた、長崎県が誇る農産物のブランドですね。
【平】そうですね。そのぎ茶は東彼杵町で生産されるお茶で、長崎県のお茶の生産量の6割を占めています。2014年以降のここ10年間で、「日本茶AWARD」と「全国茶品評会」という全国的な品評会で何度も日本一に輝いています。
