お金を借りるのは悪いことだと思うのに止まらない

依存症の疑いがある人のおもな特徴です。

●ギャンブルのことを考えて仕事などが手につかなくなる
●負けた分は別の日に取り返そうとする
●のめり込みを隠すためにウソをつく

実際に当事者に話を聞くと「心当たりがある」という人も──

「仕事をしていてもギャンブル、ギャンブルがしたいという気持ちが強く(会社に)『辞めます』という連絡も入れずにそのままギャンブルに走りました」

「負けたときは次の日に行って取り戻さなければならないかなという気持ちで行っていました」

ギャンブルのために金を借りてしまう自分を責め続けた男性は──

男性:「人にお金を借りるのも悪いことだって認識はあってもやっぱりそれが止まらない。自分が何か情けないというかダメなんじゃないかって思って。その苦しさが僕はもう死ぬしかないって思ってたんで、ただ家族とかやっぱりそういう人たちの顔が思い浮かぶんで死ねなくて。だから余計泣くしかなかったです。もうとにかく泣いて泣いて泣くしかなくて」
記者:「それでもやっぱり家族とかには言えなかった?」
男性:「言えなかった」

一度、ギャンブル等依存症になってしまうと自力での回復は難しく、周りの人や関係機関の協力が必要となってきます。