来月3日から新しい紙幣が発行されるのに合わせ、長崎大学経済学部では、一万円札にデザインされる渋沢栄一に関する資料などが展示されています。

来月3日から新一万円札の顔となる渋沢栄一。
「近代日本経済の父」と呼ばれ、1914年には旧長崎高等商業学校、現在の長崎大学経済学部で講話を行った記録も残されています。
「商業家というものは非道徳に陥りやすいのでありますから、諸君は大いに心すべきことであると思います」

そうした縁もあり、長崎大学の図書館では今月11日から渋沢栄一や紙幣に関する資料の展示が行われています。
住吉光アナウンサー:
「こちらは1921年に渋沢栄一がこちらの図書館に寄贈した本です。中には渋沢栄一氏寄贈と書かれています」

本は実際に手に取って読むことができ、アメリカから見た日本や両国の関係について書かれています。
このほか、かつて唐人屋敷内で使われていた銭札や各藩が発行した藩札などが展示されています。

長崎大学学術情報部 宮脇英俊さん:
「渋沢に関係する資料というのと一緒に日本の貨幣の歴史に触れて頂ければ」
展示は当面の間、長崎大学付属図書館経済学部分館で行われ、学生以外でも無料でみることができます。