バングラデシュからのIT人材が注目される理由

【平】実は、バングラデシュは能力の高いIT技術者が多いのです。オックスフォード大学インターネット研究所の調査では、「オンライン作業者の外注において人材供給量が最も多い」のは《インド》で、それに次ぐ2位が《バングラデシュ》となっているんです。バングラデシュのIT人材は、日本以外でも先進国を中心に活躍しているんです。

JICAバングラデシュ事務所 市口知英所長:
「世界的にもトップレベルな方々がいらっしゃいます。アメリカのグーグルやマイクロソフトで働いている方もいますし、相当なレベルの方が今バングラデシュの人材として活躍してます」

バングラデシュのIT人材に興味がある長崎県内企業などが参加するセミナーが、先月開催されました。
市口所長:
「日本が最大のODA(政府開発援助)の協力国になったということもあって《有数の親日国》という風に言ってもいいかなと思います」

バングラデシュの若くて優秀なIT技術者が日本語や日本のビジネスマナーなどを学び、長崎県内の企業に就職して県内の人材不足を救うことが狙いです。バングラデシュIT人材の活用に関するセミナーには、採用に興味がある県内19社が参加しました。

システム開発企業 担当者:
「大体いい人は東京に行くもんですから、そういう中でやはり今回バングラデシュという外国の方が採用できるチャンスがあるのであればお話を聞きたいなということで参加しました」

システム開発企業 担当者:
「私どもは基本的には開発が中心の会社ですので、開発のところでパワーを発揮していただければというのが一つと、今後に関してはAIなどの分野で技術習得をしていただければなと言う風に思っています」

測量・設計企業 担当者:
「業務の一環としてIT技術が必要になって来ている。そういう時代がやって来ていると感じています」

【住】IT人材をバングラデシュから呼び込む取り組みは、実は宮崎で先行して行われているんですよね。
【平】今回のセミナーには国際協力機構=JICAのバングラデシュ事務所や宮崎大学などが招かれ、これまでの成果などを説明しました。