来月23日に開業予定の西九州新幹線。
NBCではその日に向けて『新幹線がやってくる』をお伝えします。
西九州新幹線かもめ ──その裏側、表舞台など紹介します。
1回目は大村車輛管理室です。

岸 竜之介キャスター:
「大村市竹松町、大村車両管理室です。ここは西九州新幹線 ”かもめ” が羽を休める(通称)”かもめの巣”。普段は整備などが行われている場所です。どんな作業が行われているのでしょうか、潜入します」


新大村駅から北におよそ2キロに位置する大村車両管理室。
10万9000㎡の敷地面積はビッグNスタジアム4個分以上に相当します。


そんな広大な施設を、車両技術主任の川内野さんに案内していただきました。


先月の取材日、車両基地には運転士の訓練のため新大村駅との間を行き来するかもめが頻繁に出入りしていました。


6両編成の車両は全長およそ155メートル。

安全で快適な旅を求めて──、
乗車するたくさんの人を思い、丁寧な検査が続けられています。


走った日数や走行距離によって検査の種類が定められており、例えば、2日に1度行う定期的な『仕業検査』から、車輪周りを確認する『台車検査』など様々です。


JR九州 大村車両管理室 川内野 峰城 車両技術主任:
「高速で走るので少しの見落としもしちゃいけない、気を引き締めて油の漏れがないか、油の量が適正か、隙間があるので石とか入ったりしていないか、ゴミとかそういったものが入ってないか、目視で確認。ハンマーでたたいて揺れる振動で異物がないか見ていました」


川内野さんのような縁の下の力持ちの存在があって、はじめて新幹線は走ることができます。


川内野さん:
「自分が点検した車両が本線をお客様を乗せて走るということで、緊張はしますけど、県民のみなさまのワクワク…期待感を裏切らないように。日々しっかり点検して安全・安心な快適な車両を提供するように心がけています」


開業まであと52日、長崎に新幹線がやってきます。