■ 誘致したIT企業と地域課題を解決…長崎は「課題先進県」

平家:
もう一つご紹介したいのが、地元企業の人材育成に貢献する誘致企業です。社会人の学ぶ機会が少ないという地方都市の課題に向き合ったIT企業の取り組みです。


ゼンリンと同じく企業誘致で長崎市に進出したのが、京セラコミュニケーションシステムです。
市内に先端ITの研究開発拠点「長崎イノベーションラボ」を構え、AIなどの最新技術を使った技術開発を行っています。


京セラコミュニケーションシステム ICT事業本部 河野 秀樹さん:
「長崎にはIT関連の優秀な学生がたくさんいるということもありまして、人材確保というのが一つの目的として長崎の方に来させていただきました」

■ 専門性が高い”サイバーセキュリティ”を長崎で学ぶ

ここで行われた地域課題解決の取り組みが、地元企業向けのサイバーセキュリティ講座です。

京セラコミュニケーションシステム ICT事業本部 富樫 治さん:
「パスワード、クレジットカード情報、そういったものが適切に扱われているかどうか」



この講座は県内では学ぶ機会が少ない情報セキュリティ分野の専門人材を育成しようと、県とも連携した事業で、地元企業7社の担当者がおよそ半年間にわたって受講しました。

地元企業からの参加者:
「長崎ではこういった研修は受けられないかなと思いますね」
「サイバーセキュリティというところの分野をやられてる企業がおそらく長崎にはそんなにないと思うので」
地元企業からの参加者:
「とても専門的な内容だったり難しい部分もたくさんあったんですけど、とても興味深く受講することができたと思います」

京セラコミュニケーションシステムではこれに留まらず、長崎の地域課題解決に向けて自社のIT技術を積極的に活用していく考えです。