宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地で、8日から日米共同訓練が始まるのを前に、7日、在日アメリカ軍の戦闘機などが飛来しました。
その新田原基地について、防衛省は基地の拡張を計画していることが分かりました。

7日、新田原基地に着陸したFA18戦闘機。8日から始まる日米共同訓練を前に山口県の岩国基地から飛来したものです。

今回の訓練には、アメリカ軍から岩国基地所属の海兵隊員およそ300人が参加。
新田原基地での日米共同訓練としては、過去最大規模となります。

今月20日まで行われる訓練には、来年度から新田原基地への配備が始まるステルス戦闘機F35Bも参加する予定です。

(新田原基地 新田将一2等空佐)
「日米それぞれの戦闘機が有する特性を生かした訓練や演習を実施することで、互いに学びあい、信頼関係を深めることが最も重要であり、日米同盟のさらなる強化につながると考えている」
(アメリカ海兵隊 マイケルD.マクマン中佐)
「地元のおもてなしに感謝し、航空自衛隊と共に様々なことを学ぶことを楽しみにし、また、地元宮崎ならではの文化を体験させていただく機会も楽しみにしている」

また、新田原基地をめぐっては、新たな拡張計画が明らかになりました。

防衛省などによりますと、この計画は、国が基地の北西にある十文字地区の一部、およそ25ヘクタールを新たに取得し、拡張するものです。

取得する土地では、新たな施設の建設は予定されておらず、騒音の低減を図るため植樹などが行われるほか、物資の集積場として使われる予定です。

また、取得後は、迎撃ミサイルPAC3の訓練も検討されていますが、基地への配備は検討されておらず、訓練の時のみ運び込むことが想定されています。

この計画について、新富町の小嶋町長は「地元住民が不安を抱えないよう、国から丁寧な説明を行うよう求めた」としています。