14日に、宮崎県都城市で行われたプロレス大会。このイベントは「プロレスを楽しんでほしい」という以外にもある目的がありました。
それが「いじめの撲滅」です。
レスラーたちが体を張って体の痛み、そして心の痛みを子どもたちに伝えました。
プロレスリング華☆激
都城市高城町の体育館に設置されたリング。
大勢の家族連れが見守る中、登場したのは覆面レスラーたちです。


このイベントを開催したのは、福岡市を拠点に活動しているプロレス団体、「プロレスリング華☆激(かげき)」。
子どもたちがリングに上がってプロレスの技を体験したほか、地元で活動する地域おこし団体「高城プロレス」がパフォーマンスを披露しました。


そして、特に会場が盛り上がったのは、レスラーたちの激闘です。
次々に繰り広げられる華麗な技に子どもたちは興味津々。プロレスの楽しさをたっぷり堪能しました。



(子供)
「楽しかった」「初めて(見た)。怖かった」「何か予想外の展開」


「痛み」を想像してもらうことで『いじめ』がどれだけ残酷なことなのか
ただ、このイベントの狙いはもうひとつありました。
(プロレスリング華☆激 アステカ代表)
「基本的には『いじめ撲滅』という形で、プロレスを通して、子どもたちに体の痛みだけじゃなくて心の痛み。生の音とか迫力で伝えたいなと」

レスラー同士が技をかけあうことで観客は、その「痛み」を想像することができます。
「痛み」を想像してもらうことで、いじめが、どれだけ残酷なことなのかを感じてもらおうというのです。

イベントでは、あえて、悪役レスラーが2人がかりで1人の覆面レスラーを攻撃する場面もありました。
