宮崎市の旧オーシャンドーム跡地に、屋外型トレーニングセンターが整備され、1日から利用が始まりました。
ラグビーやサッカーなどのトップチームの、さらなる合宿受け入れが期待されます。
1日から利用が始まった「アミノバイタルトレーニングセンター宮崎」。
世界水準の芝を備えたラグビーやサッカーに対応したグラウンドと、400メートルトラックがある多目的グラウンド、それに室内練習場などが設けられています。
(利用者)
「(設備が)すごいですね。一般に貸し出していただけるとすごいありがたいので、どんどん使っていこうかなと思います。」
「ますます宮崎の発展に繋がると思うので、こういった施設がどんどんできることはいいことだと思います。」
そして、施設は、シーガイアの旧オーシャンドーム跡地が活用された点でも注目を集めました。
オーシャンドームはシーガイアの中核施設として、1993年にオープン。
当時、世界最大の室内プールとして話題となり、ピーク時には、年間で125万人が訪れましたが、その後、利用客が激減し2007年に閉鎖しました。
オーシャンドーム跡地の活用方法が検討される中、県は、トレーニング施設を整備することを決め、総事業費、およそ18億5000万円をかけて建設しました。
(宮崎県スポーツランド推進室 渡邊祥一郎さん)
「プロチーム、トップアスリートを誘致することによって、『スポーツランドみやざき』がさらなるブランド力の向上が図られて、また、地域経済の活性化や宮崎の観光の振興につながっていく」
「スポーツランドみやざき」のさらなる発展を担うこの施設。
1日、利用した陸上の清山ちさと選手は。
(清山ちさと選手)
「実際に使ってみてロケーションも最高だし、すごく走りやすくていい競技場だなと思います。私も宮崎から世界を目指すというところで結果を残すためにも、何かここをたくさん使って、結果を残していきたいなと思ってます。」
また、県ラグビーフットボール協会の山口雅博副会長は、元日本代表ヘッドコーチで、現在はオーストラリアのヘッドコーチを務めるエディー・ジョーンズ氏からさっそく施設に関する問い合わせがあったことを明らかにしました。
(宮崎県ラグビーフットボール協会 山口雅博
「『風の便りに宮崎にすごいグラウンドができたそうだけどどうだい』というようなメールが入りましたから、もうとっくに『すごいよ』という返事を出しました。これまで立派なグラウンドが複数できますと、今度は思いっきり招致することができますから、非常に助ります。」
県は、トレーニング施設の整備で8チーム以上の合宿などの新規誘致と、年間12億円の経済効果を目標に掲げていて、県内の競技力向上や観光振興などにどれほど効果をもたらすのか注目されます。