ロボットというと自動で床を掃除したり施設の案内をしたりと、昔に比べて、目にする機会がずいぶん増えました。

そして、今回、注目するのは飲食店のロボットです。

労働者の人手不足を背景にロボットの需要が増えているます。宮崎県内で活躍する「配膳ロボット」を取材しました。

配膳ロボット ねこちゃん

(配膳ロボット ねこちゃん)
「ご注文のお料理を持ってきましたニャン」

(客)「取っていいですか?あら!かわいい」


料理を客席まで運んでいるのはネコ型のロボット。
(ロボの声)「早めにお料理取ってニャン」
(客)「あははは、ありがとう」

(ふぁみり庵はいから亭・寿司まどか甲斐元店 永易仁志店長)
「テーブルを選択して出発ボタンを押すと、あとは自動で動いていってくれます」

障害物を避けながらスムーズに移動します。

人手不測の解消 スタッフ負担の軽減へ

ここは、都城市甲斐元町にある飲食店。今年2月からこの配膳ロボットが活躍しています。

ロボットを導入したきっかけは、人手不足でした。

(ふぁみり庵はいから亭・寿司まどか甲斐元店 永易仁志店長)
「1人にはならないが、0.5や0.25(人)にはなるので、料理を今持っていかないといけないが、運べないときに『ねこちゃん』が運んでくれる」



新型コロナの影響で落ち込んでいた来店客の数は徐々に回復。それに伴って業務量も増えてきました。

全国的に飲食店での人手不足が深刻化する中、店では配膳ロボットを導入。スタッフの負担軽減につながっています。

(ふぁみり庵はいから亭・寿司まどか甲斐元店 園下安璃さん)
「配膳の時も、(食器を)下げる時も使っていますね。人が足りなかったり、追いつかなかったりした時に、この子が動いてくれる」

例えば、使い終えた食器をロボットが厨房へ運ぶ間、スタッフはテーブルを消毒。効率的に動くことができるようになりました。



(ふぁみり庵はいから亭・寿司まどか甲斐元店 永易仁志店長)
「スタッフは、もっと楽に、その分しっかり、お客様にサービスの力を注げるようになっていきます」

4年目のベテラン とくちゃん

一方、延岡市の居酒屋では、子供たちに大人気のロボットが活躍しています。

(子供)「ロボットさん、ばいばーい」

店名にちなんで、名前は「とくちゃん」。働き始めて4年目のベテランです。



(ロボットごはん屋徳とく 村上功一社長)
「日本では、そういったロボットがまだ開発されていなかったので、いち早く普及されている中国の製品を自分で交渉して導入しました」

(ロボ)
「お待たせしました。61番テーブルの料理をお持ちしました」

料理を受け取った合図に客が手元に触れると・・・

(子供)「ありがとう」
(ロボ)「アリガトウゴザイマシタ」

ロボットは厨房へ戻ります。

(ロボットごはん屋徳とく 村上功一社長)
「休まないところが一番大きい。すごく信頼できるスタッフの一人になっている」

働き者のとくちゃんに会うために、店を訪れる人も少なくありません。

(来店客)
「ロボットがいることで(店が)大好きなんです。子供も楽しんでるが、大人も楽しんでいる」
(来店客:子ども)
「ロボットが運んでくれると、ワクワクするのでいいと思います」

新型コロナの感染対策にも

こちらもロボット導入のきっかけは、人手不足の解消でしたが、新型コロナが広がる中、感染対策にもつながっています。

(ロボットごはん屋徳とく 村上功一社長)
「人手不足で導入したロボットが、コロナ禍になって接触を、お客様と従業員が接触しなくなったことで、ロボットを運ぶことによって、その辺が解消されて、安心して飲食できるスペースを確保できたこととがよかった」

人手が足りない現場の助っ人として登場した配膳ロボット。活躍の場はさらに広がりそうです。



延岡市の居酒屋「徳とく」は、ロボット「とくちゃん」が通れるように通路を広げるなどわざわざ改装工事をしたそうです。新たにもう1台の導入も検討しているということです。

NEDOによると、サービス分野のロボット市場の規模は今後も拡大し、製造分野を上回ると予測されています。
今後、どのようなロボットが誕生するのか注目です。

※MRTテレビ「Check!」4月27日(水)放送分から