円相場が歴史的水準まで値下がりする中、宮崎県内でも様々な分野に影響が広がっています。
宮崎大学では、ここ数年の円安の影響もあり、長期の海外留学をする学生が大幅に減少しています。

宮崎大学によりますと、海外での研修や留学をした学生は、2016年の200人をピークにコロナ禍で大幅に減少。
昨年度は155人まで回復したものの、ピーク時に比べるとおよそ50人減少しています。

(宮崎大学 国際連携機構地域国際化人材育成室 南部恵美 特別講師)
「最近で言うと、やはり円安と物価高騰による影響が多いと考えております」

学生に聞いてみても…

(大学1年生)
「興味はあるが、お金の面が心配で、なかなか手が出せない」
(大学2年生)
「せっかくこの若い時間、こういう円安とかで行けないというのは、やはり苦しいかなと思います」

1か月、アメリカに留学する場合、学費と渡航費はコロナ前は40万円程度でしたが、今は倍以上の100万円を超えることもあるといいます。

今年3月、アメリカで1週間の研修に参加した下条吉平さん。
民間企業の支援プログラムに参加したため、渡航費や生活費の自己負担はありませんでしたが、それでも現地の物価高には困惑したと言います。

(宮崎大学工学部3年生 下条吉平さん)
「夜にハンバーガー屋さんに行った、ディナーで。だいたい5000円くらい。かなりこれは驚きましたね。日本とはやっぱり大きく違うなというのは実感しました」

こうした中、宮崎大学では、3か月以上の「長期留学」が、2018年の25人から昨年度は3人へと激減しました。

また、円安などによる費用高騰を受け、こんな変化も…

(宮崎大学 国際連携機構地域国際化人材育成室 南部恵美特別講師)
「欧米志向が高いが、金額をトータルで一緒に見てみると、現実的ではない数字が分かったことで、アジアとか、近場の台湾とか、韓国の方を選ぶ学生さんが多いです」

円安の影響を受ける海外留学。
ただ、学生の海外への熱意は高いとして、大学では、今後も、補助金制度の充実などで支援していきたいとしています。