宮崎県内の沿岸部に広がる松林で、「松くい虫」による被害が深刻化しています。
こうした被害への対応に、多額の予算が必要となる中、宮崎市は、企業版ふるさと納税を活用する新たな取り組みを始めています。

(新屋敷さつき記者)
「宮崎市のこちらの松林でも松くい虫の被害が広がっていて、このように茶色く枯れてしまっていたり一方、こちらは広い面積で伐採が行われています」

宮崎市の海岸線、南北28キロに広がる松林。
およそ200年前、潮害から守るために植栽された100万本以上の松に異変が起きています。

(宮崎市森林水産課 里脇次雄課長)
「松枯れがひどくなっている。毎年、予算をかけてやっているんですけども、おさまる兆しがないというところ、拡大していっているような状況です」

その原因は、松くい虫です。
宮崎市によりますと、被害は急速に拡大していて、枯れた松の量はわずか2年でおよそ7倍に跳ね上がっています。

その影響は宮崎が誇るゴルフコースにも。

フェニックスカントリークラブの松林は、5年前と比べると、減少しているのが確認できます。

(宮崎市森林水産課 里脇次雄課長)
「事業者の持っているところもかなり広くて、事業者自らが予算を出してやっているのですが、なかなかおさまる兆しがないというところで、切迫感を持って、市の方にも要望をしてこられる」

こうした被害に対し、宮崎市が取り組み始めたのが、税制優遇などが受けられる企業版ふるさと納税の活用です。

寄付を財源に、3社4つのゴルフ場などを対象に、薬剤散布や被害を受けた松の伐採などに取り組みます。

(宮崎市公民連携推進室 崎原秀利室長)
「ゴルフ場という環境だけではなくて、災害対策、防潮林、防風林、砂防林的な機能もありますし、豊かな生態系を育んでいるところなので、環境を守りたいと思える人も含めてお伝えしていきたい」

松林の保護は、ゴルフ場やサーフィン環境の保護のほか、「アカウミガメの産卵地」を守る活動にも繋がります。

市は、3年間でおよそ8100万円の協力を呼びかけています。