地震や津波の発生をいち早く検知する南海トラフ海底地震津波観測網「N-net(エヌネット)」、気象庁は地震の観測データを緊急地震速報に活用する運用を15日から始めました。
観測網の近くで地震が発生した場合、緊急地震速報が最大20秒ほど早まることが期待されるということです。
南海トラフ海底地震津波観測網「N-net」は、防災科学技術研究所がおよそ6年かけて整備したもので、今年6月に高知県沖から日向灘の海底までの観測網が完成しました。
そして、気象庁は15日正午から沖合の海底18地点に設置された地震計のデータについて緊急地震速報への活用を始めました。
これにより、四国沖から日向灘にかけて発生する地震で発表される緊急地震速報が、最大20秒程度早まることが期待されます。
気象庁は「今後も緊急地震速報の改善に取り組む」としています。