語り継ぐということが…

その常盤さんが去年制作したのが紙芝居「似顔絵大作戦」。

沖縄から宮崎市に学童疎開した主人公が、アメリカ軍の空襲により犠牲となる物語です。

「どっかーん。家の中を爆風が通り抜けました。窓ガラスが『ビリビリビリビリッ』。ふすまが「ガタガタガタガタッ」。私のあごは『ガチガチガチガチ』」
(※紙芝居「似顔絵大作戦」より)

常盤さんは、紙芝居を通して平和について考えてほしいと訴えています。

(語り部グループ「南の風」 常盤泰代さん)
「平和な世の中にするためには、一人一人が自分たちにできることは何だろうと考えていけば、伝承という、語り継ぐということが何らかの形でできるのではと思っている」

故郷・沖縄への思いを胸に、宮崎で力強く生きてきた山内さん。

(山内 武さん)
「沖縄から追われて、追われて、命拾いして、『やっときょうで自由になれる」と思ったのが、8月15日の終戦だった」

そして、その歴史を語り継ごうと心を寄せる常盤さん。
波島地区に移住してきた人たちの思いは、しっかりと受け継がれています。

※MRTテレビ「Check!」8月13日(水)放送分から