国は、脱炭素社会の実現に向けて全国の自治体に対し、あるものを呼びかけています。それが「ゼロカーボンシティ宣言」です。

「ゼロカーボン」とは2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることです。
「実質ゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いてゼロにすることを意味します。


宮崎県内ではこれまでに11の市と町がゼロカーボンシティ宣言をしていますが、一番最初に宣言したのが串間市です。

持続可能なまちづくりに向けてどのような取り組みを進めているのか取材しました。

23基・6万4800KWの風力発電所


豊かな自然環境に囲まれた串間市。
その環境を生かして、おととしから運転を開始したのが風力発電所です。


(串間ウインドヒル 上野智利 取締役所長)
「風車一基あたりの発電電力が2850キロワットですので、23基ですと、6万4800キロワットです」

高さ85メートル、ブレードの直径およそ100メートルの巨大な風車。
南北およそ4.5キロにわたって23基が設置され、年間で、およそ4万6000世帯分の電力をまかなうことができます。


(串間ウインドヒル 上野智利 取締役所長)
「再エネ電力として自然の力を使っておりますし、純国産のエネルギーということで、非常にそういった意味で重要なエネルギーという風に考えています」