実践的な訓練を通して救助技術の向上を図ります。
宮崎県日向市では閉校になった小学校の校舎を活用した消防の救助訓練が行われました。

(田尻怜也記者)
「廃校になった校舎を活用した本格的な消防救助訓練がまもなく始まります」

日向市消防本部が行った救助訓練。活用されたのは15年前に閉校し、現在は使われていない小学校の校舎です。

訓練は、大規模災害が発生し、建物の進入路が塞がれたという想定で実施され、消防隊員14人が参加。

隊員たちは、実際に電動ドリルやエンジンカッターを使って、教室内の壁や床を削ったり、壊したりしながら救助の手順を確認しました。

(日向市消防本部消防隊員 都甲花音さん)
「家屋を破壊するときにエンジンカッターや削岩機を使ったのは今回が初めて」
(日向市消防本部消防隊員 甲斐勇登さん)
「非常に重労働なので交代要員が重要だと感じた」

(日向市消防本部 今村 誠 救助隊長)
「実際の建物を使って訓練をやると、ふだんできていたこともイメージしていたことも勝手が違うところもあったみたいで、いい経験になったのではと思う」

日向市消防本部では、こうした本格的な訓練を通して消防救助の技術向上につなげたいとしています。