宮崎市の小学校では、民間のスイミングクラブのプールを活用した水泳の授業が始まり、児童たちがプール開きを楽しみました。
宮崎市は、プールの老朽化が進んだ小学校を対象に去年から民間プールを活用した水泳の授業を試験的に実施していて、今年は、市が管理する施設も含めて6つの小学校で実施します。
このうち、27日は、宮崎市の古城小学校の3年生13人が、市内にある民間のスイミングスクールで今年初めての水泳の授業に臨みました。
児童たちは、インストラクターの指導を受けながら、温水プールでバタ足を練習したり、ビート板を使って泳いだりして思い思いに楽しんでいました。
(児童)
「楽しくてあと1時間くらい泳ぎたい」
「気持ちいい。おしりを上げてとか、頭を下にしてとか(インストラクターからのアドバイスが)分かりやすい」
「泳ぐときに足をまっすぐさせないといけないから。そこがどうしても曲がっちゃうから難しい」
古城小学校では、7月中旬まで民間プールを使った水泳の授業を行うということです。
【参考】
宮崎市によりますと、水泳の授業を民間のスイミングスクールなどに委託することで、このようなメリットがあるということです。
(1)施設の維持管理費の削減
宮崎市教育委員会によりますと、市内の小中学校72校のうち、半数以上の38校で学校内のプールの建設から40年を超えていて、改修工事には1校あたり3000万円以上かかる見込み
(2)教員の負担軽減
水泳の授業を学校のプールで行う場合、朝早くきて水質検査を行うなどの負担あり
(3)子どもたちの泳力向上
インストラクターのより専門的な指導で泳力向上が期待できる
<その他>
去年実施した分のアンケートで90%以上の児童が「泳ぎが楽しかった」と答えた
保護者や教員からも好評だった