宮崎県はこれまで国内で発見されていない病害虫が、県内で初めて確認されたと発表しました。
ただ、専門家は「現状は生息していない」と推測し、農作物への影響は心配ないとしています。
県病害虫防除・肥料検査センターによりますと、去年2月、県西部の圃場で栽培されたサトイモから、黄褐色のイモムシ型の幼虫を発見。
サトイモは、生産農家から持ち込まれ、農林水産省の植物防疫所などが検査した結果、国内未発見のコウモリガ科の一種であることが判明したということです。
昆虫の生態に詳しい南九州大学の新谷喜紀教授によりますと、幼虫が発見されたサトイモは2023年度産で、それ以降、病害虫は見つかっていないことから、新谷教授は農作物への影響は心配ないとしています。
(南九州大学 新谷喜紀教授)
「冬に幼虫がいて、3か月くらいで成虫になったと言っているので、一年で1サイクルの昆虫だと思う。予断を許さないけれども、1年後のものからは出なかったので、現状では生息はもうしていないと私は思う」
県は、この虫の発生が疑われる場合は連絡するよう呼びかけています。