宮崎県が去年、3つのルート案を調査した新幹線についてです。
延岡市や日向市などでつくる協議会が、宮崎県の河野知事に対し、東九州新幹線・日豊本線ルートの整備に向けて全力で取り組んでいくことを求めました。

4日は、延岡市の読谷山市長と日向市の西村市長、それに、大分県津久見市の石川市長の3人が県庁を訪れ、河野知事に東九州新幹線に関する提言書を提出しました。

新幹線をめぐって、県は去年、大分を経由する日豊本線ルート、鹿児島を先行して整備するルート、宮崎と新八代を結ぶルートの、3つの案について費用対効果などを調査し、整備の実現に向けた機運醸成を図っています。

こうした中、宮崎・大分の5つの市でつくる協議会の提言書では、基本計画路線である東九州新幹線・日豊本線ルートの整備促進や四国新幹線の結線に向けて全力に取り組み、国に働きかけることを求めています。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「いま新幹線が開通しているところの効果は本当に大きいものがある。2年、3年、数年でできるものではないが、将来の夢に向けて一日でも早く実現するように取り組みをしていきたい」

(延岡市 読谷山洋司市長)
「全国新幹線鉄道整備法上、(宮崎・大分を通る)基本計画路線は日豊本線沿いたった一本。そして、今、国で検討されているのは、基本計画を整備計画に格上げするか否かという点であり、これに遅れをとってはならない」
(日向市 西村 賢 市長)
「今、ほかの地域でも非常に次の整備新幹線に向けての機運が高まっているし、いま始めなければ、この日向・延岡も含めたこの宮崎県北と、また大分県南がますますほかの地域との差が広がってしまう、そのように思っている」

協議会では、新幹線整備の機運醸成を図る取り組みを続けたいとしています。