地震の経験をまちづくりにいかします。
今年8月に宮崎市青島で地震を経験した子どもたちが、地域の防災について提言しました。その内容とは?

8月8日、五ヶ瀬中等教育学校の生徒たちは、地震や津波に関するフィールドワークを行うため、宮崎市青島を訪れていました。

その日の夕方、フィールドワークを終えて宿泊施設にいた生徒たちは、日向灘を震源とする地震を経験。

生徒たちは迅速に避難できましたが、翌日、住民や観光客への聞き取り調査を行ったところ、4割近くの人が避難できていないことが分かりました。

生徒たちは、10日、再び青島を訪れ、「青島地域まちづくり推進委員会」のメンバーと防災について意見交換。

この中で、生徒たちが強調したのが、避難を誘導する看板についてです。

(五ヶ瀬中等教育学校 上埜五喜さん)
「それぞれのものが指し示している避難場所が違う。近くにあるのに違うという課題を見つけた」

避難を誘導するための看板の内容が、JR、市、それに地区ごとに異なっていて、分かりづらい現状を説明しました。

(青島地域まちづくり推進委員会 安田孝義事務局長)
「いろいろな若い方の意見とかアドバイス、アイデアいただけて、参考になった。一緒に安全安心なまちを作っていくためにやっていきたいと思う」

(五ヶ瀬中等教育学校 上埜五喜さん)
「自分たちがインプットしてきたことを周りの人たちにどんどん広めていくことで、正しい防災への知識がついて、結果的に1人でも多くの命が救われることに繋がればいいなと思います」
(五ヶ瀬中等教育学校 今村茉椛さん)
「私達が今までやってきたことが伝わってよかった。青島の町並みに合った看板になりつつも、いざというときには役に立つ看板になってほしいです」

「青島地域まちづくり推進委員会」では、生徒たちの調査結果などを踏まえて、新しい看板の設置を検討することにしています。