先月の日向灘を震源とする地震と台風10号による宮崎県内の農業と水産業関係の被害額がまとまりました。
被害額はあわせて32億円余りに上っています。
これは、県議会常任委員会で県が明らかにしたものです。
それによりますと、先月8日に発生した日向灘を震源とする地震による県内の農業と水産業の被害額は4億9000万円余りでした。
このうち最も被害額が大きかったのが、漁港の施設被害で4億3000万円余り。
また、農業施設では、選果場などの共同利用施設と畜産用施設がそれぞれ1億2000万円余りとなっています。
一方、台風10号による被害額は27億5000万円余りに上っています。
このうち、田んぼや畑ののり面の崩壊などを含む農業土木関連がおよそ14億9000万円。
養殖ウナギのハウスの崩壊など水産関係が6億円余り。
さらに、野菜や果樹、家畜などの農作物被害が3億3000万円余り。
ビニールハウスの倒壊など農業用施設などの被害がおよそ3億3000万円となっています。
県は、地震の対応として災害復旧事業や観光誘客事業などを盛り込んだ総額10億円余りの補正予算案を開会中の9月県議会に追加提案しています。
一方、台風10号については、当初予算の災害復旧費を活用していますが、対応しきれない場合は11月議会をめどに補正予算に編成することも検討しています。