台風10号から1週間が経ちましたが、改めて、これまでに分かっている宮崎県内の被害をまとめました。

県のまとめによりますと、県内ではこれまで、けが人が38人、建物の被害は、半壊が20棟、一部破損が1130棟、床上浸水と床下浸水がそれぞれ1棟確認されています。

建物被害の大部分を占めているのが、各地で発生した突風による被害です。

先月28日から29日にかけて突風被害が確認された自治体は、6つの市と町のあわせて8か所に上っています。

気象台による調査の結果、宮崎市佐土原町で28日午後1時50分ごろに発生した突風と宮崎市赤江から柏原にかけて発生した突風は、いずれも竜巻と推定されています。

また、西都市、国富町、門川町で発生した突風は「竜巻の可能性が高い」としています。

残りの宮崎市佐土原町から新富町、そして都農町で発生した突風については、5日と6日の2日間にかけて調査が行われています。

続いて、農水産業への被害です。


水稲や果樹、それに野菜などの農作物はあわせて1541ヘクタールで土砂が流れ込んだり、冠水したりする被害を受けました。

農業用施設は、ハウスの倒壊や畜産用施設の破損など、およそ200件被害が出ています。

また、家畜の被害で鶏およそ7500羽が死ぬ被害や水産関係で養殖ウナギ数万尾が死ぬなどの被害が確認されています。

調査は継続中で、被害額などは今後、算定されることになっています。