23日、宮崎県綾町の川で20代の男性の行方が分からなくなった水難事故。24日も捜索活動が行われましたが、男性はまだ見つかっていません。
現場の川は上流でダムの放流が行われ、地元住民らが「水の流れも危険」と指摘する場所でした。
(長友幸生記者)
「午前9時半頃ですが、警察などによる捜索が続いています」
23日、綾町北俣の綾北川で、20代から30代とみられる男女5人が川遊びに来ていたところ、20代の男性1人の行方が分からなくなりました。
関係者によりますと、5人は宮崎市内から来ていたということです。
現場では、24日、警察や消防など30人以上の態勢で捜索活動にあたったほか、県の防災ヘリも出動しましたが、現在も男性は見つかっていません。
「綾町ふれあい合宿センター」の近くの綾北川で発生した今回の水難事故。
県企業局によりますと、現場の上流には古賀根橋ダムがあり、今月19日から、毎秒20トンの放流が続けられていて、捜索にあたった消防団員は、23日、川の深さは4メートルから5メートルほどあったと話します。
また、現場について地元の人からはこんな声が。
(地元の人)
「何回も事故がありますよね。渦巻くというか、そこに入ったら、なかなかあがってこられない」
「事故が多いところ」
「泳がないあんなところで。いつも水が真っ黒だから」
こちらの男性は、綾町の元消防団員。
過去に、現場付近で捜索活動も行ったことがあると話します。
(元消防団員の男性)
「とにかくここは、水の流れが渦を巻いているから、ちょっと怖いところなんですよ。水流がすごいんですよ。(川も)蛇行しているでしょ。沈んでしましまったら、底の流木などにひっかかって、なかなか、あがられない」
宮崎市消防局によりますと、綾北川では、2004年以降、20年間に遊泳中の事故が4件発生し、1人が死亡しています。
元消防団員の男性は、「穏やかな流れに見えても危険な場所」だと指摘し、次のように訴えました。
(綾町の元消防団員)
「ニュースを見た時点で、あ、またか、あそこかって思いました。できたら遊泳禁止の看板を立ててもらって、標示してもらったほうがいいかもしれません」







