去年3月、宮崎市内の保育施設でうつぶせで寝ていた0歳児が死亡した事案を受けて、第三者委員会は再発防止に向けた報告書を市に提出しました。
13日は、宮崎市が設置した重大事故検証委員会のメンバーが、清山市長に報告書を手渡しました。
報告書によりますと、去年3月、生後4か月の男の子が初めて施設を利用した際、うつぶせの状態で寝ていて、その後、死亡したということです。
報告書では、男の子が睡眠中、無資格の職員1人がほかの子どもの迎えの対応などを行いながら睡眠チェックをしていたことや、異変に気付いた後、施設長に電話をしたことで救急車の要請までに7分経っていたことが問題と指摘しています。
検証委員会では再発防止に向けた提言として、施設に対しうつぶせ寝をさせないことや、乳幼児が2人以上の場合は、保育従事者2人以上を配置することなどを求めています。
(宮崎県立看護大学長・重大事故検証委員会 長鶴美佐子委員長)
「こういう事案を起こしてはいけないんだということに尽きます。(提言には)ちょっとここを工夫すればできるというな内容も含まれています。活用されるべき報告書になっていると思っている」
この報告書は、宮崎市のホームページで公開されています。