能登半島地震で被災した石川県輪島市内の中学生の集団避難が始まり、生徒たちは午後1時半ごろ石川県白山市の施設に到着しました。被災地の子どもたちの集団避難は初めてです。

保護者
「仲良くがんばってこいや」
生徒
「いってくるね、パパママ」
保護者
「おう、いってこいや」

地震の影響で授業再開の見通しがたたない輪島市では、市内3つの中学校の生徒、401人のうち保護者の同意を得た約260人が17日から白山市の白山青年の家と白山ろく少年自然の家に集団避難します。

保護者
「すごく不安ですよね。学校よりも日常もすべて集団生活の中でみんなと協力して一回り大きくなれるか、なってきてほしいなと思って今送り出しました」
中学生
「友達に会いたいっていうのとか、勉強ができる環境じゃないと思ったので来ました」


生徒たちを乗せたバスは17日午後1時半ごろ、白山市内の施設に到着しました。

集団避難は約2か月間を見込んでいて、授業は避難先となっている施設や白山市内の小中学校で行われる予定です。また、心のケアや体調管理を図るため養護教員も常駐するということです。



石川県教育委員会学校指導課・東原修身課参事
「お子さんや保護者が不安なことは受け止めたいと思っています。2つの施設ともしっかりした施設であり、白山市教育委員会の協力も受けながら県としてもしっかりと生徒を支援していきたいです」

一方、珠洲市では市内の中学生199人のうち102人が、集団避難を希望しているほか能登町でも市内4つの中学校の生徒に対し希望の有無を確認しています。