能登半島地震の被災地では、自衛隊による入浴支援が進み、8日夜、被災者が1週間ぶりの風呂に笑顔を浮かべていました。

香川県から災害派遣された自衛隊が設置した「弘法の湯」=8日夜、石川県輪島市の輪島中学校

市内のほぼ全域で断水が続く石川県輪島市では、香川県から災害派遣された自衛隊が避難所に男湯と女湯のテントを設置し、8日夜、地震発生から1週間ぶりの風呂に被災者がほっとした表情を見せていました。

女の子「気持ちよかった」
父親「身体と精神の疲れも取れた」
男性「1週間も入らないことがなかったので、全部流れたみたいな気持ちで本当にさっぱりした」

風呂が設置されたのは輪島市や七尾市、珠洲市など5つの自治体で、自衛隊は9日も提供したいとしています。

1週間ぶりの風呂につかる被災者=8日午後、石川県七尾市

1日に発生した能登半島地震で、石川県では8日午後までに168人の死亡が確認され、依然として323人の安否が分かっていません。

また2万8000人余りが避難生活を続けていて、石川県は、ホテルや旅館などの避難先が決まるまでの間、高齢者や妊婦などを優先して金沢市の運動施設で一時的に受け入れることにしています。