全国調査では…北陸とは違ったランキングに

読売新聞社が 10 年あまり前に、総局・支局を通じて行った調査では、「今川焼き」の名前が聞かれたのが、他の言い方との混在地域も含めて13都道府県でした。

共通語のお膝元である東京は「今川焼き」が多いので、「今川焼き」が共通語になってもよさそうですが、残念ながら「回転焼き」の 15 府県、「大判焼き」の 20 県に及びませんでした。

東京は「今川焼き」

つまり、全国的に最も多く使われている名前という点では、九州を除いて全国的に分布している「大判焼き」に軍配が上がる結果となりました。

北陸三県では、富山が東京、茨城、山形、群馬、長野などと同様に「今川焼き」が多く、石川・福井は岩手、秋田、千葉、群馬、山梨、愛知、岐阜、滋賀、岡山、島根、香川、徳島、高知などと同様に「大判焼き」が多くなっていました。

北陸では…

加藤名誉教授が、金沢大学で全学部の 1 年生を対象に方言の授業をしていたときに 180 名ほどの受講生にとったアンケートでは、「今川焼き」と「大判焼き」が代表的な言い方として各地で聞かれました。

「回転焼き」を答えた学生が少なかったのは、金沢大学に「回転焼き」が多く使われる中国地方や九州地方の出身学生が少なかったためと見ています。