鵜の動きで来年の吉凶を占う石川県羽咋市・気多大社の伝統神事「鵜祭(うまつり)」。その主役となる鵜が七尾市鵜浦町で2年ぶりに捕獲され、関係者は安堵の表情を浮かべています。

カゴの中にいるのは、12月16日に気多大社で執り行われる鵜祭の主役・ウミウです。

2年ぶりにウミウを捕獲


11日朝、七尾市鵜浦町で鵜祭に奉納されるウミウが2年ぶりに捕獲されました。
 拝殿で鵜を放ち、翌年の吉凶を占う鵜祭ですが、去年はウミウを捕獲できず、祭りは中止を余儀なくされました。

捕獲方法は小西家の「一子相伝」


今月8日から鵜の捕獲作業にあたっていた鵜捕主任の小西寛之さんと息子の達矢さん。

一子相伝で伝わる2年ぶりの捕獲に、その表情には安堵と笑顔が浮かびます。

鵜捕主任 小西寛之さん
「きょうが良い風と波と良い条件だったので、きょうが無理だったらこれダメやろうなと思っていたが、鳥が来てくれたので息子の達矢にやれっ!と言って、無事に捕獲できました」

鵜を捕獲した達矢さん
「良かったです。明日(鵜様道中が)出発だったので、無事に捕れてホッとしています」

鵜は捕獲された瞬間から神様とされ「鵜様」と呼ばれます。

12日から「鵜様道中」

鵜様を運ぶ「鵜様道中」は12日の早朝、鵜浦町を出発し3日間かけて気多大社に運ばれたあと、12月16日未明に「鵜祭」が執り行われます。