7月1日、夏山開きを迎える白山。
今年も多くの登山客が訪れようとしていますが、噴火の恐れがある活火山だということを忘れてはいけません。
噴火に備えた防災訓練が6月29日、行われました。
MRO中川拓耶記者…
「緊急速報メールが入りました。これから火口周辺4キロが入山規制されます。」
訓練は、白山の火山活動が活発化し噴火のおそれがあることから、気象庁が火口周辺への立ち入りなどを規制する噴火警戒レベルを3に引き上げたという想定で行われました。
石川県白山市白峰の市ノ瀬ビジターセンターでは、入山規制を知らせる看板が設置されたほか、警察や消防の誘導で登山者を速やかに下山させ、安否確認が行われました。
ことし3月には白山火山防災計画が修正され、入山規制の対象となる、これまでのレベル3に新たに「拡大」が追加され、避難が必要な範囲も火口周辺から8キロに広がりました。
県危機対策課・南良一課長…
「登山者のみなさんには万が一に備えてヘルメットやゴーグルなど必要な装備を
しっかり用意して安全な登山を心がけていただきたい。」
1659年の噴火を最後に、静かな状態が続く白山ですが、県は継続的に訓練を行うことで緊急時に備えたいとしています。