その昔、港町として賑わっていた金石地区。しかし急激に少子高齢化、過疎化が進んでいます。

次世代が住みたいと思う町の拠点に

鶴山雄一さん:「次の世代の方がどんどんこの地域からいなくなっている中で、地域に次の世代が住みたい、頑張ってみたいと思える、そういったことを町家の中で表現できたりとかそういった交流ができることに強い思いを持っています」

金石町家には子どもたちにふらっと立ち寄ってほしいと創作活動ができるスペースが設けてあります。こちらは「図書室」。地域の人たちが本を持ちより、お互いにシェアすることができます。

地域住民が持ち寄った本が並ぶ図書室

さらにワークショップも開催されました。第一弾は「演劇」がテーマ。
8月7日から6日間に渡って脚本家・演出家の舘そらみさんが講師を務めます。この日は演劇作品作り。
 舘そらみさん:「人づてにこの場所を聞いてコンセプトと私が日頃やっているワークショップみたいなものが合致するんじゃないかと。今回初めて一緒にワークショップを連日6日間やってみます」
子どもも大人も真剣に取り組んでいました。
 舘そらみさん:「初めは恥ずかしそうだったり、何するの?って感じなのに夢中になって創作し合っていました。なんかこの金石町家って、気構えずに挑戦できるみたいなそういう空気が自由とアカデミックの両方の空気が流れているなとすごく居心地よし整いますね」

演劇ワークショップを開いた舘さん

歴史ある「町家」から「共に学び合うコミュニティの場」として次の世代や地域のためにこれからみんなでまちの拠点を作り上げていきます。
 鶴山雄一さん:「ぜひ次の世代のために地域のために何かやっていきたいなとか自分のらしさを表現したいとかそういう方がもしいらっしゃいましたら、もうふらっと立ち寄って、そして会話しながらですね。アイデアを膨らませていっていければいいんじゃないかと思います」

築100年 金石町家