石川県能登地方で続く活発な地震活動について、政府の地震調査委員会は、5月5日の地震以前の状況に戻ったものの、依然として活発な状態が続いているとして、今後も強い揺れに注意するよう呼びかけています。

珠洲市周辺では、5月5日に最大震度6強を観測するなど、活発な地震活動が続いていて、震度1以上の地震はこの2年半で450回以上に上っています。

政府の地震調査委員会は11日の定例会合で、地震活動が時間の経過とともに落ち着き、5月5日より前の状態に戻ったとしながらも、依然として活発な状態が続いていると分析しました。

平田直委員長は「(地震活動が始まった)2018年よりも前の状態に戻ったわけではなく、活発な状態が続いている中でM6.5の地震が起きた直前の状態に戻っただけ。まだしばらく地震活動が続くと考える」と述べました。

地震調査委員会は、5月5日の地震以降、震源域がさらに北から東側の海域にも広がっているとして、津波にも注意を呼びかけています。