石川県羽咋市と宝達志水町にまたがる観光名所・千里浜なぎさドライブウェイ。
コロナ禍による観光客の減少や、砂浜の浸食による通行止めなどで近年、大きなダメージを受けています。過去4年間のゴールデンウィーク期間中に千里浜を訪れた車の台数です。
天候不良などの理由で、年によって台数に変動はありますが、コロナ禍1年目の2020年は通行止めでゼロ、次の年も自粛ムードは続き、例年より大幅に減少しているのがわかります。
アフターコロナへの動きも進む中、迎えるゴールデンウィーク、観光需要回復に光は差したのでしょうか。
滋賀県からの観光客「来るのは今回が初めて。けっこう舗装されていて、すごくきれいで走りやすい。きれいで感動した。あとで車でも走ってみたい。」
石橋アナ「日本で唯一、車で海岸を走れる千里浜。周辺の浜茶屋やレストハウスはゴールデンウィークに期待を寄せます」
「3年間だいぶ苦しめられたが、これから徐々に復調してこれからインバウンドを含めてもっと賑わってほしいなというのは率直に感じている」(能登千里浜レストハウス 前多朝和支配人)
海岸を訪れた人の憩いの場となる千里浜レストハウスでは、コロナ禍真っ只中のおととし、観光客向けに施設を全面改装。浜焼きコーナーやテラス席などを設けて策を練り続ける中、客層にも変化があったといいます。
「どちらかというと今までは県外や全国の旅行者中心の施設だったが、浜焼きをすることによって地元石川県や北陸3県の人も来るような施設に変わってきた。」(能登千里浜レストハウス 前多朝和支配人)

熱々の貝が人気の浜茶屋でも、ゴールデンウィークへの期待感が高まります。
「天気のいい日は家族連れや県外の人もたくさんきている。ゴールデンウイークも最高だと思う。」(山久 山田明恵さん)
一方、千里浜ではこれまで高波による砂浜の浸食や通行止めが頻発。今年1月には道路の陥没や電柱が傾くなどの被害が確認され、浜茶屋のオープンにも影響があったといいます。
「浜が狭くて入ってくることもできなかったし、それで1ヶ月遅れて4軒一緒にオープンした。営業できる日数も昔に比べたら…少ない少ない。危ないからね。波が来ているところは県のほうで通行止めにしてもらって、安全が確認されて解除して入れる。」(山久 山田明恵さん)
コロナ禍を乗り越え迎えるゴールデンウィーク。観光需要の回復に大きな期待を寄せる一方、関係者は砂浜の浸食という自然が相手の被害にも気をもんでいます。