未来のイノベーターや最新テクノロジーを活かした新しい産業創出の担い手を育成する金沢IT部活。21日に初めての卒部式が行われました。部活動で得た技術の成果は?


オリジナルのゲームやホームページ制作など大人顔負けのプログラミングを発表する子どもたち。金沢市と石川県情報システム工業会が主催する金沢IT部活で学んだメンバーです。金沢IT部活は中高生を対象にプログラミングや知的財産、起業への知識などビジネスに直結するスキルを習得できる部活でおととし、創部しました。講師は第一線で活躍しているベテランの技術者たちです。

石川高専3年の新田梨里羽さん。創部当時からIT部活に参加しています。

金沢IT部活 新田 梨里羽さん(石川高専3年)
「本当に成長したなと思っていて、金沢IT部活に入る前の自分が(今の)自分をみたらびっくりするだろうなと思うくらい成長した。」

IT部活で新田さんが取り組むのは祖父が困っていた薬の飲み忘れを手助けするためのアプリ開発です。

金沢IT部活 新田 梨里羽さん(石川高専3年)
「ラインで薬を飲んでくださいと通知が来ておじいちゃんが服薬したときにこのマイコン(マイクロコンピューター)のボタンを押すとここに服薬したものが「飲みましたよ」と表示される」

この通知は本人だけでなく家族や薬剤師とも服薬状況を共有できる優れものです。

21日は卒部式が行われ、高校3年のメンバー2人に修了証書が手渡されました。部活動を通し、新田さんの夢も大きく成長しています。

金沢IT部活 新田 梨里羽さん(石川高専3年)
「福祉を解決するための商品をなかなか大人は開発しなくて今もこの世の中にはない状態。福祉の世界をITで浸透する先駆けになれば良いと思っている。」

急速にデジタル化が進む中、企業側もIT人材の育成に期待を寄せています。

金沢IT部活実行委員会 宮内康範実行委員長
「若い世代が色んな事を考えていて、企業に入って頑張るとかいろんな方面があると思うけどそういう所でIT人材として活躍してほしい。」

金沢IT部活では新年度、小学生部門のスタートを予定しています。