去年6月に石川県珠洲市を襲った震度6弱の地震から19日で9か月。鳥居などが崩壊する被害を受けた春日神社で20日、再建工事に向けた地鎮祭が執り行われました。
珠洲市飯田町にある春日神社では、去年6月の震度6弱の地震で、高さ6メートル、幅4メートルの鳥居や灯篭が倒れるなど、境内には大きな爪痕が残りました。
春日神社では氏子から寄付を募り、再建を進めようとしました。しかし、それだけでは資金集めに限界があり、インターネット上で広く資金を募るクラウドファンディングを活用したところ、目標金額の500万円を大きく上回る740万円余りの善意が寄せられました。
20日は、鳥居や参道などの再建工事に向けた地鎮祭が執り行われました。氏子や工事関係者らおよそ30人が参列するなか、葛原秀史宮司が復興を願い祝詞を奏上しました。
春日神社 氏子総代会 泉浩治副会長
「震災復興の第一歩ですから、これから1日1日工事の進み具合をみて期待を大いにもって7月の祭りを待ちたいと思います」
春日神社 葛原秀史宮司
「クラファンに関しても春日神社に縁のある方は勿論、ニュースや新聞をみてご寄付くださった見ず知らずの方も沢山いらっしゃったという事に対して、心が温まるというか感謝の気持ちしかありません」
3月末頃から始まる鳥居や灯篭、参道などの再建工事は、6月末までには完了する見込みです。そして7月には、氏子たちが今から待ちわびる燈籠山祭りが盛大に行われる予定です。