1年後に迫った北陸新幹線の敦賀延伸に関する話題です。石川県内の全線開業の先には、福井県での開業が待ち構えます。
歓迎ムードが高まる一方で、新幹線効果を地域経済の発展にどう結び付けていくか、期待と課題を探りました。

北陸新幹線の敦賀延伸に伴い、福井県内では「芦原温泉」「福井」「越前たけふ」「敦賀」の4つの駅が停車駅となります。

新たに停車する4つの駅



それぞれの駅舎はすでに外観が姿を現していて、開業に向けた準備が整いつつあります。福井県は「100年に1度のチャンス」と位置づけ、駅前の再開発や新たな取り組みも進んでいます。

県民は新幹線の開業をどう考えているのでしょうか。

福井県民
「明るくなるような気はする。こんな年だから1回くらい乗りたい」
「駅前の方に足を運んでショッピングするようになった。期待している」
「ソフト面もそうだし、準備がそろっていない。福井県民として準備は整っているのかなと不安に感じる」

福井県民の反応は

福井駅周辺でもメインストリートの「駅前電車通り」で再開発が進んでいて、新たな商業施設や高層の外資系ホテルなどが立ち並ぶ予定です。

ビルの上でまさかの…驚きの取り組みは

賑わいの創出へイベントも開かれています。
イチゴ狩りが行われているのは、なんとビルの屋上です。

天空のイチゴ狩り

明城ファーム・明城義和代表
「ここでしか味わえないイチゴ狩りができる。買い物ついでとかいろんな形で屋上まで上がってきていただけたら」

新幹線開業を見据え、駅前に人が集まる新たな仕掛けづくりとして試験的に行われています。プランターに植えられた3種類のイチゴを摘み取り、専用の容器に入れて持ち帰ることができます。

お客さん
「イチゴもいっぱいあって子供も取りやすい高さでやりやすかった。福井駅からすごく近くて誰でも来やすいのがいいところ」
「子どもも楽しめる施設やイベントがたくさん増えれば良い」

親子連れもイチゴ楽しむ

全国的にも百貨店の屋上でイチゴ狩りができるところは他にはなく、5月下旬まで実施してその効果を検証します。

福井県観光連盟・於保孝志観光ブランドアップ・スーパーバイザー
「福井駅から徒歩圏内にある。お客様が歩いておこしいただくということで、西武百貨店だけでなく街なかににぎわい創出が出来れば良いと思う」

こうした取り組みの一方で、駅前の商店街はシャッターを閉めた店も多く目立ちます。福井県と福井市では補助金を活用し、店舗改装などの支援を行い出店や整備を促します。