今年に入り、石川県内では火災が相次ぎ、命を落とすケースも目立ちます。火元とみられる場所で、多く見つかっているのが“暖房器具”
使う場面の増えるこの季節、身近に潜む危険に注意が必要です。

今年に入り、石川県内では15日までに35件の火事が発生、死者は8人に上っていて、過去5年間の1月と2月では去年の11人に次ぐ多さです。

過去5年間を含めた同時期の火災死者数


そして、死者が出た火事の多くには“暖房器具”の不適切な取り扱いがあるとみられています。

金沢市消防局 酒井主計消防司令補「11月から3月にストーブの火災は増えてくる。周りに燃えやすい物を置いているときに、火が燃え移って火災に至るケースが最も多い」

今年に入って死者の出た7件の火事のうち、6件は出火元からストーブなどの暖房器具が見つかったり、暖房器具が燃えていると消防に通報がありました。

死者を伴う火事7件の内訳


ものが燃える現象は、ストーブやコンロといった「熱源」だけでなく、衣類や布団などの「可燃物」があることで発生します。
そして、衣類や布団がストーブに接触してしまうと、その危険性は高まります。

金沢市消防局酒井主計消防司令補「布団の場合は日ごろから寒くて近くでストーブをそのまま放置したケースが見受けられる」

このほか、洗濯物をストーブの近くで乾かしていて、火事になるケースもみられます。酒井消防司令補は、ストーブ周りの整理整頓を呼び掛けます。

全国的に増加…大規模な火事につながる電気コードの火災

一方、気をつけなければならないのは暖房器具だけではありません。

今月6日、七尾市のみやけ食品の工場で起きた火事は、延長コードのねじれや劣化によるショートが原因で、火が出た可能性があるといいます。

断線したコードも、可燃物に近づけることで火が上がることがあります。

コードから散る火花(金沢市消防局実験)

金沢市消防局 岩原一磨消防司令補「短絡という現象が起きることがある。電気の配線の一部が断線することによって、電気が抵抗なしで大きな電気が流れ、大きく発熱してそこから発火する」

住宅の場合には、タンスや冷蔵庫といった家具の重みで断線してしまったり、経年劣化でコードの表面がはがれてしまったりして起きることがあるといいます。

また、コンセント部分にほこりが溜まり、湿気の影響で火花が発生するトラッキング現象にも、同様に注意が必要です。

トラッキング現象

金沢市消防局 岩原一磨消防司令補「どうしても目で確認ができないので、起きてしまって可燃物があると火が拡大してしまう。家具の下にコードが挟まっていないか、日ごろの掃除などで確認してもらえたら」

金沢市消防局によりますと、近年、全国的にも電気製品の火事が増えているといいます。
身の回りに当たり前にあるものが原因で、突然、私たちの命を奪うおそれがあります。火災が相次ぐ時期だからこそ、気をつけるポイントを今一度、知っておくことが大切です。