時代が変わっても消えない情熱 「祭り」がつなぐ能登の笑顔と、子どもたちへ渡す未来のバトン

夕方になり、空が暗くなり始めると、キリコに明かりが灯ります。

いよいよ初日のクライマックスである神社境内でのキリコの乱舞です。

「サーセィ」という掛け声と共にキリコを持ち上げたり、勢いよく境内を駆け上がったりする姿は、能登の勇壮さを表しています。

朝方までの雨はすっかり晴れわたり、月の輝く境内に漆塗りと金箔で燦然と輝く巨大なキリコが乱舞する様に、訪れた人たちは惜しみない拍手を送っていました。

貝田地区・日爪康光さん「祭りがあるからみんな能登に残る。盆や正月には帰らずとも、祭りだけは帰るという人もたくさんいる。富来にとって、祭りは何よりも大切な行事だと思う」

冨木八朔祭礼・安田雄一郎壮年会長「今年は祭りを更に皆さんに楽しんでいただくために、カプセルトイやデジタルマップを作製するなど、新しい取り組みにチャレンジしてきました。冨木八朔祭礼は伝統がある祭りなので、祭りの楽しい思い出を特に子供たちに作ってもらい、今後継承していってほしいですね」

「祭りがあるから、ここに帰ってくる」——。

新しい工夫を取り入れながら未来へ繋ぐ人々の笑顔と熱気が、富来の夜を力強く彩っていました。時代が変わっても、故郷を愛する人々の情熱が消えることはありません。