1か月前の先月23日、大雪の影響で石川県と富山県を結ぶ国道8号と北陸道が同時に通行止めとなりました。北陸道を管理するNEXCO中日本で、同時通行止めに至った経緯と24日以降再び予想される、大雪への備えを取材しました。
先月23日、大雪のため国道8号でスタックする車が相次ぎ、石川県津幡町から高岡市までの30キロ近くが通行止めに。また、これに並行する北陸自動車道でも金沢森本ICと富山県の砺波ICの間で通行止めになりました。


NEXCO中日本金沢保全サービスセンター 前田博昭所長
「交通量が増えると、事故の可能性が増える。そういうことを予防する観点もある」

国道8号の通行止めを受けて北陸道で行われたのが予防的通行止めです。大規模な車両の滞留を回避する目的で、出控えやう回を事前に促した上で通行止めの判断をし、集中的に除雪作業を行います。
金沢森本IC内の雪氷対策基地です。
北陸放送・牛田和希アナウンサー
「このスペースは何をされているところですか」
NEXCO中日本金沢保全サービスセンター 前田博昭所長
「高速道路の路面の凍結を防ぐ為に、凍結防止剤を撒きます。これがそれに使う塩です」

大きな袋に入った大量の塩は、1袋1トンの重さがあります。
北陸放送・牛田和希アナウンサー
「これ塩ですよね?触った感じいつも料理とかで使う塩と違う気がします」

塩と塩水を直前に混ぜ合わせてから散布される凍結防止剤。風に流されにくく、持続性が高まるという効果があります。
行われたのは塩水づくり。まずは袋の底を破り、塩を落とします。

北陸放送・牛田和希アナウンサー
「こんなに大量の塩が一度に落下するところは見たことがないです」
パイプを伝って下から出てきます。

北陸放送・牛田和希アナウンサー
「落ちてきた塩ここからどうなるんですか?」
NEXCO中日本金沢保全サービスセンター 前田博昭所長
「こちらの下の方に行ってここで中で水と混ざってかくはんするようになっています」
ホースをつなぎ、散布車に注入。塩は上から直接投入します。
24日からの大雪に備え、県内で200トン分の作業が進められます。
24日以降の高速道路の利用に関して、まずは急ぎの用事がなければ不要不急の外出は控えてください。やむを得ず外出される場合は、早めのチェーン装着にこころがけ、車両が滞留して動けなくなった場合に備え、車の中に食料や水を積んでおく、そして燃料を十分に補給しておいてください。
備えておけば安心にも繋がります。24日からの大雪予報に備え、できる準備を今からしておきましょう。