加賀藩ゆかりの墓所「1年で73基が墓じまい」

石川県内最大1万5000基を超える墓がある、金沢市営の野田山墓地。1587年、加賀藩の初代藩主・前田利家が兄の利久を葬ったのが始まりとされる由緒ある墓所です。
ここで、ある異変が起きている


◇石材業者…「こちらです。お墓が建っていましたが、跡取りがいないということで、墓を処分して更地に戻しました」

見渡すと、墓を撤去し、更地となった場所があちらこちらに見られます。いわゆる「墓じまい」です。

◇金沢市生活衛生室・内山善之室長…「こちらが墓じまいした区画になります。2025年度の実績ですと、野田山墓地全体で73件になります」
所有者不明「無縁墓」も4000基

また、立て札があるのは、無縁墓と呼ばれ、所有者が分からずに長年にわたって放置され、朽ちかけた墓があった場所です。

野田山の無縁墓は、分かっているだけでおよそ4000基あり、金沢市では放置された墓石を集め、供養しています。
家を継ぐ人がいない現実
石川県内の墓事情に詳しい金沢石材工業協同組合の番作一之理事長は、墓じまいや無縁墓が増えた理由を次のように話します。

◇金沢石材工業協同組合・番作一之理事長…「新聞のお悔やみ欄を見ても、喪主とか施主になる方、長男とかでなくて、ちょっとずれた方が多い。そうなるとお墓とか、その家を継ぐ人間がおられないという形が見受けられるので、その流れが必然的にお墓事情の方にも流れてくる可能性は十二分にある」
金沢市「合葬墓の建設を検討」

こうした現状を受けて、金沢市では遺骨を合同で埋葬する施設市営の「合葬墓」を新たに作るか検討に入りました。

現在、金沢市内の墓だけでみると、管理しているのは寺院が53%と大半を占め、町会が21%、市営墓地は26%で、合葬墓ができれば金沢市営の墓地では初めてとなります。(2027年2月までに結論を導き、市長に報告する)














