新病院で「4+1=1になる」死亡事故も背景に“安心安全なお産”の水準上がる
県の有識者会議が提案する「ワンホスピタル体制」では、七尾市内の2つの基幹病院が奥能登から分娩する妊婦を受け入れ続けることになります。
このうちの1つが、七尾市の恵寿総合病院です。
恵寿総合病院 神野正博 理事長
「(産科医が)ずっと馬車馬のように緊張感をもちながら365日回せというのは今じゃなくても昔だって酷な話ですよ」

恵寿総合病院の神野正博理事長はこう続けます。
恵寿総合病院 神野正博 理事長
「昔は(産婆さんだけで)うまく出して何とかギリギリのところで助けた子もいるし、残念ながら死産だったこともあった。助産師・お産婆さんだけで産んでいた時代は『そういうものだ』と思っていたわけだ。でも今それが許されるかどうかというのが非常に大きい」
「安心・安全なお産」…
これが大きく問われるようになった背景の1つに、市立輪島病院で5年前に起きた医療事故が挙げられます。当時、奥能登でたった1人だった産科医は出産前に胎盤がはがれる「胎盤早期剥離」を見抜くことができず、生まれたばかりの赤ちゃんが亡くなりました。
恵寿総合病院 神野正博 理事長
「産婦人科医は最低2人、できれば3人。麻酔科医も最低2人、できれば3人。安心・安全のレベルがものすごく上がっているし、それに対応しなさいとなれば(奥能登で分娩は)大変厳しい」
また神野理事長は、高齢化が進む奥能登では「新病院建設に伴うデメリットを正確に説明すべき」とも主張します。
恵寿総合病院 神野正博 理事長
「(公立4病院は)診療所機能だけですから、入院できない。4病院あって、4+1が1になるんだよ、県のもともとの構想は。ところがおそらく住民は4+1=5になると思っている」「4+1の話と安心安全の基準というのは、住んでいる人たちが何を求めているかで決まってくる話」











