【一人じゃないから踏み出せる 仮設商店街での『新装開店』を支える人々の輪】
2025年11月下旬、本谷さんの姿は輪島市南志見にありました。飲食店を閉じた知人から冷蔵庫などを譲ってもらうためです。
運搬を手助けしたのは、地震後からずっと輪島市町野町に拠点を構えてボランティア活動を行ってきた「災害NGO結」のスタッフたち。結では、仮設商店街に出店する店主たちのために機材の運搬などを手伝うことで住民たちの自立を後押ししています。

災害NGO結 前原土武代表「能登半島は過去の被災地から考えても大きな被害で、やっぱりまだまだ被災地の方々だけでの再建は厳しい現実があると思います。後押しできることが、外から入ってきた私たちの役目かなと思っています。まずは仮の暮らしや商売をスタートして、そこで自信をつけて、前向きな姿勢で次の一歩にいくためのステップアップにするために、楽しんで過ごしてもらえればと思います」

軽トラに乗せて運ばれてきた機材はボランティアたちの手によって店の中へと置かれていきます。
本谷正希さん「やっと再開できるっていう感じですね。結構時間かかったんで、みんなにお待たせして申し訳ない気持ちでいっぱいです。完全復興して、ちょっとずつまたお客さんが増えてってくれれば良いかなと。昔来てくれたお客さんとかもまた戻ってきてくれれば嬉しいですね。」

仮設商店街の各店舗のスペースは店舗ごとに異なり、藤六にあてがわれた面積は40平方メートル。旅館業を営んでいた頃に比べれば減少しましたが、それでもまた自分の店が持てた喜びはひとしおです。
本谷正希さん「規模も縮小でこぢんまりとした感じでできればなって思っています。」











